2015-05-23

家づくりのプランを外観から検討する

前回からしばらく経ちましたが、プランの検討を進めています。プランは設計の初期段階ですが、詳細設計と進んでいく中で後戻りすることのないように上記以外にもいくつかのプラン案を検討しています。

手前（下）が北になります。左側が東、右側が西です。左側、つまり東側に「設計事務所」西側に「自宅の1階」をプランしています。

北側道路のため、道路と並行に1台分の駐車スペースを用意しています。（右下のセダンタイプの絵が車になります）

<3D-CADで作図しました>

CADソフトで1階を「赤色」2階を「青色」で表現して上空から見たイメージをワイヤーで表現しました。薄いですが緑色の点線が南北を、赤色の点線が東西の方位を示しています。黒色の線は敷地境界線です。

下が北ですが、実際にはやや右下が真北になります。手前は道路があります。土地の取得というブログを見ると写真がありますのでわかりやすいかと思います。

東側にある設計事務所エリアは今の検討段階では2階を設けない予定です。ここは平屋的な感じになりますね。

左上中央の建物のない小さな正方形のスペースは「坪庭」的なイメージです。要望の「中庭が欲しい」というのは「プライバシーが確保された自然空間」というイメージと解釈して設けてみました。

この坪庭は「設計事務所」からも「自宅」からも見える場所になります。

今度はこれを地上から（北面道路）から見たイメージです。敷地の手前には歩道ができる予定ですのでもう少し引いたイメージで見えます。

右下の車庫スペースは壁を作ってビルトインにしてしまうという考えもあります。設計事務所エリアを平屋にすることで、2階を作れないというデメリットもありますが、設計事務所の存在感はアピールできると思います。

もう1案作図してみました。右下（北西）の駐車場をやめてその分「坪庭」を広くしてあります。南側の敷地境界線に塀を設置すれば、かなり大きな「中庭」ができます。

同じように地上から見たイメージで検討してみます。存在感がさきほどよりも出てきています。

ここではワイヤー表現で1階（赤色）、2階（青色）の色分けにしてあります。CADソフトでは壁に色を塗ることも可能ですが、あえて簡単な表現にしてあります。外壁の色を「仮に」でも塗ってしまうとそのイメージが頭の中に残ってしまって固定されてしまう恐れがあります。

今はまだプランの検討段階ですので、あらゆる可能性を排除しないためにも「簡単なイメージ」で検討を進めています。

紙に書いたプランを3Dにしてはまた、そこから得たイメージをもとに別のプランを考えてを繰り返す毎日です。

予算の制約もあり、床面積を広くしすぎることもできませんし、土地の面積が広くないのでやれることの制約も多いのですが、与えられた条件の中で最善なプランを考えだすことが大事なことですので、プラン案の検討はまだまだ続きます、、、。

一級建築士。浜松市内の建築設計事務所、浜松日建工科専門学校教員を経て、2015年4月に「まりこ建築デザイン株式会社」を設立。充実した人生(Quality of Life)を過ごしてもらえる建物を提案したいという想いで設計業務を行っています。プライベートでは２児の母、趣味はクラリネット演奏。